ウサギがペレットを食べないときに考えられること|獣医師がやさしく解説

ウサギさんを診察していると、飼い主さんからよく耳にするのは「うちの子、牧草をあまり食べないんです」というお話です。
一方で、「ペレットがあまり好きではない」というケースは、実はそれほど多くありません。
とはいえ、これまで問題なく食べていたペレットを、ある日突然食べなくなったとご相談を受けることもあります。
本記事では、ウサギさんがペレットを食べないときに考えられる原因と、ご家庭でできる対処について解説します。
病気ではない場合に考えられる原因

ペレットを食べなくなったという場合、病気が原因である場合とそうではない場合があります。
まずは病気が原因ではない場合について考えてみましょう。
- ウサギさんの好みの問題
- フードの香りや硬さなどで好みがある
- 好みは環境の変化や年齢によって変化する事もある
- フードを変更すると急に食べなくなることもある
- フードの香りや硬さなどで好みがある
- ストレス
- 引っ越しや模様替えなどの環境の変化
- 季節の変わり目による気温の変化
- 騒音や振動など
- 飼育環境の問題
- 衛生的ではない、落ち着いて生活できないなど
- 発情に関連するストレス
このように、病気ではなくてもさまざまな要因によってペレットを食べなくなることがあります。
ご家庭でできる対処としては、ペレットの種類を変更してみることや、変更する際には少しずつ混ぜながら段階的に切り替える方法があります。
また、生活環境を見直し、改善できる点があれば整えてあげることも大切です。
また、ウサギさんの食事は牧草が中心となるため、牧草をしっかり食べられているかどうかも重要なポイントです。
→「ウサギさんの牧草について詳しくはこちら」
→「ウサギさんの食事バランスについて詳しくはこちら」
こうした対処を行っても改善しない場合には、何らかの体調不良が隠れている可能性があります。
病気が原因でペレットを食べない場合

ペレットを食べられない、あるいは食べたがらない原因が病気である場合には、「食べない」以外の症状にも注目することが大切です。
感覚的に多いものから挙げていきます。
- 口の中の原因、特に歯に関連した原因
- よだれが多い、顔が腫れているなどの症状がある場合、歯の病気が関係している可能性があります。
- →「歯根膿瘍について詳しくはこちら」
- 消化管のうっ滞が原因(消化管の動きが悪い場合)
- 便がいつもより小さい
- お腹が張っている
- 消化管の動きが低下している場合(消化管うっ滞)も、食欲が低下する原因となります。
- →「消化管うっ滞について詳しくはこちら」
- その他の原因
- 鼻汁が出ている
- 呼吸が荒い
- 元気がない
- 陰部から出血
- 陰部からの出血が見られる場合には、子宮の病気が関係している可能性もあります。
- →「ウサギの子宮疾患についてはこちら」
これらの症状が見られる場合、病気によって食欲が低下している可能性があります。
体調が悪いと感じた場合には、できるだけ早めに動物病院を受診することが大切です。
ウサギさんが「食べない」という状態は、それ自体が重いサインであり、緊急性が高いと考えてもよいでしょう。
まとめ

ウサギさんがペレットを食べない原因には、好みや環境の変化など、病気ではないものから、体調不良によるものまでさまざまなものがあります。
まずはご家庭でできる対処を試しつつ、ペレット以外の食欲や元気、便の状態などもあわせて観察してみてください。
もし改善が見られない場合や、気になる症状がある場合には、早めに動物病院を受診することが大切です。
