ペットの呼吸が苦しそうなとき、飼い主さんができること

ご自宅でペットの呼吸が急に苦しそうになったら、何ができるでしょう?あるいは何をしないといけないでしょう?
命に関わる場合であっても、ご自宅で適切な対処ができればその可能性を少しでも減らせるかもしれません。
逆に言うと、ご自宅での対処を誤れば亡くなってしまうこともあります。
今回はご自宅でペットが呼吸困難になった場合にどうすれば良いかについてまとめてみました。
ペットの状態を把握する
まずはペットの状態を把握しましょう。
呼吸が荒いといっても、走り回った後や運動した後、興奮時に呼吸が荒いのは正常である可能性もあります。
最も注目していただきたいのは安静時の呼吸です。普段と比較して呼吸数が多いのか、呼吸の仕方に違和感を感じるのか見てみてください。ペットの体格によっても異なりますが、ワンちゃんでは1分間に10~30回程度の呼吸数、ネコちゃんでは20~40回程度の呼吸数、ウサギさんでは30~60回程度の呼吸数が目安となります。これらの呼吸数を超えてくる場合は呼吸が苦しい可能性があります。
呼吸の仕方も見てみましょう。普段と比べて一生懸命に呼吸しようとしていませんか?呼吸するときに普段よりもお腹の動きが激しい場合、それは一生懸命に呼吸しようとしているサインかもしれません。あるいは口を開けて呼吸をしていませんか?そういった場合には開口呼吸と言って鼻からの呼吸では間に合わずに口を開けて呼吸をしている可能性があります。特にネコちゃんやウサギさんの場合、開口呼吸をしているのは異常事態と考えて差し支えありません。すぐに対処しないといけない緊急状態です。
舌や歯肉の色を見てみましょう。いつもよりも暗い赤色や紫色の場合は酸欠状態、いわゆるチアノーゼに陥っている可能性があります。あるいは貧血やショック状態の場合は白っぽく見えるかもしれません。
ワンちゃんでは、心臓病が原因で呼吸が苦しくなることがあります。
特に小型犬で多いのが 僧帽弁閉鎖不全症 です。
この病気が進行すると心不全を起こし、肺に水がたまることで呼吸が速くなったり、苦しそうな呼吸になることがあります。
犬の僧帽弁閉鎖不全症については、こちらの記事で詳しく解説しています。https://shoroublog.com/mitral-regurgitation-in-dogs/
対処方法
ではペットが呼吸困難であることを認識できたら、何をすべきか、あるいはしてはいけないかについて簡単に列挙してみましょう。
- 興奮させない
- まず何をするにしても、ペットを興奮させないでください。例えば、酸素補給しないといけなくても、ペットがそれを極度に嫌がるなら、無理にはしないでください。
- 酸素補給をする
- いくつかやり方があります。まずご自宅に酸素室があるなら、酸素室に入れてあげてください。酸素室がない場合は、登山用などの酸素を使用するのですが、投与方法としては、酸素マスクを使用するのか、酸素チューブを用いるのか、あるいはそれも難しければ、慎重に興奮させないように、ビニール袋などに頭部や全身を入れてそこに酸素を吹き込むのも良いかもしれません。くれぐれも酸素スプレーの音やビニール袋の音などで興奮させないようにしてください。
- 動物病院へ連絡する
- 興奮させないように酸素供給ができれば、同時にかかりつけの動物病院へ連絡してください。夜間などで電話がつながらない場合は可能なら留守番電話に残す、地域の夜間救急動物病院へ連絡するなどで対処してください。その際には上記で書いてあるような、ペットの状態を落ち着いて伝えてください。
- いつから、どういう呼吸をしているのか、意識状態がどうか、既往歴の有無(心疾患、呼吸器疾患、貧血、発作など)、それ以外のいつもと違ったこと(ペットが外から帰ってきたらなっていた、何かを食べてからなったなど)
- その他に聞かれたときに準備しておいた方が良いのは、その日のペットの全般的な状態(食欲・元気の有無、排泄の状態など)です。
- もし、かかりつけの動物病院にも、夜間救急動物病院にもつながらないという場合は、興奮させないように、可能なら酸素供給をしながら、動物病院が開く時間まで頑張ってください。開院時間前でも電話を取ってくれる動物病院もあるかも知れないので、根気強く連絡してみてください。
- 興奮させないように酸素供給ができれば、同時にかかりつけの動物病院へ連絡してください。夜間などで電話がつながらない場合は可能なら留守番電話に残す、地域の夜間救急動物病院へ連絡するなどで対処してください。その際には上記で書いてあるような、ペットの状態を落ち着いて伝えてください。
最後に
最後に、呼吸困難は場合によっては命に関わります。特に横になりたいのに呼吸がしんどすぎてなれない、あるいはその段階も超えて、横倒しの状態、口を開けて呼吸し、呼吸している様子も苦しそうというのは本当に緊急事態です。この記事が少しでもそのような緊急時の対処にお役に立てれば幸いです。ご不明な点があれば、是非お問い合わせいただければと思います。

