皆さん、こんにちは!
映画紹介第2回目は、ジム・キャリー主演、2009年3月日本公開の『イエスマン ”YES”は人生のパスワード』を取り上げたいと思います。
あらすじをどこまで書くのかも分かっていないので、ネタバレを含む可能性があります。内容をあまり知りたくないという方は序盤だけ、もしくは感想だけなどにしていただければと思います。
コメディー映画の帝王と言っても過言ではない、ジム・キャリーが主演ということで、面白さの期待値は高かったですが、期待は裏切られませんでした。
かつ、おふざけに走りすぎず、人生へのメッセージが込められている作品になっています。
ワーナーブラザー公式Youtube予告はこちら
- この映画を観るのが向いているなと思う人
- コメディー映画が好きな人
- 前向きな気持ちになりたい人
- ジム・キャリー好きな人
序盤
ジム・キャリー演じる銀行員であるカールは、3年前に離婚し、職場での融資の相談、友人の婚約パーティーまであらゆることを断ってしまうネガティブな生活を送っていました。
そんなネガティブな毎日に”なんだかつまらないな”と感じているカールでしたが、ある日知人のニックから、何に関しても”YES”と肯定的にとらえることの重要性を説く、怪しいセミナーに参加するように誘われます。
あまりにネガティブ生活をしているせいで孤独死する夢をみたカールは、セミナーに参加することを決めますが、そのセミナーの主催者であるテレンスから、全てのことに対して“YES”と答える誓いを立てさせられてしまいます。
セミナー会場から出たときに、ホームレスから車に乗せてほしいと頼まれ、ニックが近くに居た手前、”YES”と答えます。さらに車の中で携帯電話を貸してくれ、金をくれと頼まれそれについても、”YES”と答えると、携帯電話は電池が切れるまで使用され、お金は取られ、車はガス欠になってしまいます。
ガソリンをつぎにガソリンスタンドまで歩くハメになり、”何がYESと答えていけば人生が変わるだ”と卑屈になりかけていましたが、カールはそこで美しい女性アリソンと出会い、ガソリンをついだ帰りに車までスクーターに乗せてもらい、別れ際にはキスまでしてもらいます。
このことで、”YES”と答えることで人生が好転してきたと感じるカールでした。
中盤
決断を迫られたときに”YES”と答えるようにしようと努め始めたカールは、今まで断っていた個人からの少額融資希望を『融資可能』と受け入れることにします。職場でも”YES”と答えることで、ポジティブな空気で働けるようになります。
また、カールの住まいの隣に住んでる女性の性的な誘いを断ったことで、階段から落ちたりイヌに襲われたりしたカールは、『NO』と答えることでペナルティーが生じることを信じ、ますます全てのことに『YES』というようになってしまいます。
ノーマンからのパーティーの誘い、通販のふかふかベッドの購入、飛行機の運転や韓国語のレッスン、ギターの練習、イラン人花嫁紹介.comの登録など、さまざまなことに対して全て積極的に取り組むようになります。
また、銀行の上司であるノーマンから休日出勤を頼まれて、それを引き受けたことでカールは昇進・昇給します。
地元のライブハウスのショーを見に行ったカールは、そこでステージに立ったアリソンと再会し、その後彼女が主催するジョギング・フォト教室に参加したり、ノーマン主催のパーティーに一緒に出席したり、休園時間になったコンサートホールに二人で忍び込んだりして仲良くなり、付き合うことになります。
銀行で小口融資を依頼してきた人々に対して全て『融資可能』にし、それらの人々が融資に対して感謝をしてきっちり返済したことで、その業績を買われてカールは幹部に昇進します。
また、習得した韓国語や、ギターの技術などが実際の生活の中で役立ち、『YES』と答えてきたことで全てが良い方向に回っていきます。
終盤
アリソンと行き当たりばったりの旅行に行くことにしたカールは、アリソンから『一緒に住みたい』と言われ、本心では戸惑っていたものの、『YES』と言ってしまいます。
その後帰りの飛行機に乗ろうとした二人でしたが、それまでのカールの行動(直前の飛行機予約、飛行機の練習、イラン人花嫁紹介.comへの登録、有機肥料の配達業への融資、韓国語の習得など)から、テロリストと勘違いされ、FBIに拘束されてしまいます。
そこでカールはアリソンに、『YESマン』のセミナーに参加し、何にでも『YES』と決断してしまったこと、『一緒に住もう』と言われたときに、内心は戸惑っていたが『YES』と言っていたことを告白します。
アリソンと距離を置かれたカールは抜け殻の様になってしまい何度もアリソンに電話をするが出てもらえません。
今彼と上手くいかなくなった前妻に言い寄られたときに『NO』と答えたことで、偶然の不幸が重なり、やはり『YES』と答えないと災いが生じる誓いに問題があるとカールは考えます。
テレンスに会いに行って”YESと答える誓い”から開放してほしいと頼みましたが、テレンスはそもそも”YESと答える誓い”は『YES』と答えていくことで、自然と前向きな体質になっていくというものであって、本当に嫌なときは『NO』といっても良いと聞かされます。
アリソンに会いに行き、『本当は同棲したくない』と本心を伝えましたが、『『YES』と答え続けたことでネガティブだった自分が前向きになれて、君とも出会え、前向きな君とも付き合うことができたんだ。』とやり直すことを提案します。アリソンはそれを受け入れてめでたしめでたしのゴールになります。
感想
日々の生活の中で、”やりたくないな”とか”自分には向いてないし”などと理由をつけてやらないことがたくさんあると思います。
でも思い切って”やってみよう”とか”行ってみよう”といった前向きな行動をとれば、新たな世界が開けるかもしれません。
もちろん、全てのことに前向きに取り組む必要はありませんが、人生は一度きり。
ちょっと冒険の気持ちを持つことは人生に彩りを添えるかもしれません。