皆さんこんにちは!
今日ご紹介する映画はモーテルを舞台に、離婚寸前の夫婦が力を合わせて脱出する『モーテル』です。原題は『Vacancy』で空室という意味ですね。
日本公開は2007年11月17日です。1時間半ぐらいなので、少し短めですね。
えっ?モーテルってそんな危ない場所でしたっけ?
そうなんです。この映画で登場するモーテルは普通とは違いますので…。
あらすじはネタバレを含みますので、内容を深く知りたくないという人は、序盤や感想のみをご覧になって下さい。
この映画が向いていると思う人
- ホラーが好きな人
- ハラハラドキドキが好きな人
- ケイト・ベッキンセイルが好きな人
序盤
深夜に車を走らせているデビット(ルーク・ウィルソン)とエイミー(ケイト・ベッキンセイル)の夫婦はエイミーの両親の結婚記念日を祝うためにエイミーの実家に向かっているところだった。
そんな中、道の真ん中にアライグマがおり、それを避けようとしてデビットが車をスリップさせてしまう。
眠っていたエイミーが起きるが、二人の会話はぎこちなく、離婚を考えているところだった。
近くのガソリンスタンドに向かうが、深夜であるので開いておらず、店を閉めて帰るところだった従業員の自動車修理工に応急処置をしてもらった。
その後出発してすぐに、車が故障してしまい、二人は車を置いて近くのモーテルまで歩いて向かう。
中盤
モーテルに着くと、受付には人が居らず、奥からは女性の悲鳴が聞こえる。
エイミーは気味悪がって出ようとするが、デビットは呼び鈴を何度も押して、奥にいた従業員のメイソン(フランク・ホエーリー)を呼び出す。
メイソンはお客が少ないのでテレビを観ており、悲鳴はテレビのものだと説明します。
メイソンから近所のガソリンスタンドも遅いので閉まっており、明日の朝にしか対応できず、今夜は泊まっていってはどうかと提案される。
エイミーは気味悪がって嫌がるが、デビットは疲れていたため泊まることを決意する。
一番奥の部屋を案内された二人だったが、とても薄汚く水道をひねっても汚水が出るような部屋だった。
しばらく二人で話をしていると、無言電話が鳴ったり、隣の部屋と繋がっているドアが激しくノックされ、デビットはメイソンに文句を言いに行った。
メイソンはエイミーとデビット以外の客は今夜泊まって居らず、学生や酔っ払いがいたずらしている可能性があるからチェックすると話す。
仕方なく部屋に戻ったデビットがテレビをつけるとテレビ番組が繋がらないため、テレビの上にあったビデオを再生すると、ホラー映画のような人が襲われる映像が流れた。
しばらく映像を眺めていたデビットだったが、やがて映像の中の部屋が自分たちの居る部屋であることに気付く。
ビデオ映像のアングルをヒントに通気口などを確認すると、いくつものカメラが仕込まれていることに気付いた。
受付で聞こえた女性の悲鳴はこの殺人ビデオの映像であり、メイソンはそれを奥の部屋でチェックしていたのだった。
自分たちの泊まった部屋が、人が襲われてその様子が撮影される殺人部屋であり、メイソンも殺人グループの一員であることに気付いた二人は、何とか脱出を試みる。
終盤
モーテルから脱出しようとした二人だったが、映像の中の殺人者が襲ってきたため、部屋から出られなくなる。
デビットは勇気を振り絞ってモーテルの公衆電話から警察へ助けを呼ぼうとするが、繋がった相手はメイソンであり、デビットは電話中に公衆電話ごと殺人鬼の車にひかれそうになる。
再びデビットが部屋に戻ると、絶望しながらもビデオから何かヒントが得られないかと探すが、ビデオ映像の中の犠牲者達は誰も犯人を部屋へ招き入れて居らず、犯人達が突然部屋に出現していることに気付いた。
映像を頼りに犯人が侵入した場所を探すと、浴室の床を踏んだときの音がおかしいことに気付き、隠し通路を発見する。
やがてモーテルに一台のトラックがやってきて、一人の中年男性が降りてくる。
助けを求める二人だったが、トラックの運転手は殺人ビデオを買いに来た客であり、徒労に終わった。
隠し通路から部屋を出た二人はこのモーテルの各部屋が、地下通路で繋がっていることを発見する。
受付まで地下通路を通ってたどり着いた二人は、受付の電話で警察を呼ぼうとしたが、途中で犯人達が受付に戻ってきてしまい、未遂に終わる。
再び地下通路を通ってモーテルの別の部屋で息を潜めていた二人は、窓から通報で駆けつけた年配の警官を発見したが、彼が殺人グループの一味でないかどうか確信が持てない。
警官はモーテルの部屋に侵入し、例の殺人ビデオからこのモーテルで殺人が行われていることに気付いて怯える。
怯える警官をみて、彼が犯人グループではないと判断して警官に助けを求めた二人だったが、警察無線とパトカーのエンジンは犯人達によって細工されており上手く作動しない。
エンジンの状態を確認をしにパトカーから降りた警官は犯人達に始末されてしまう。
元のモーテルの部屋に戻らざるを得なかった二人は、エイミーの服の切れ端を浴室の窓枠に引っかけて窓から逃げたと見せかけて、デビットがエイミーを屋根裏部屋へ隠す。
その後、受付の銃を取りに向かったデビットは、部屋を出る前に犯人達に刺されて倒れる。デビットの思惑通り、犯人達はエイミーが窓から外に逃げたと考えた。
エイミーは疲れのあまり隠れていた屋根裏部屋で眠ってしまう。
エイミーが目覚めたときには朝になっており、おそるおそる屋根裏部屋から出ると、犯人に見つかってしまい、モーテルの車で逃げようとする。
犯人の一人が車の上から、サンルーフを破って襲ってきて、エイミーが運転を誤って車が暴走してモーテルに突っ込んでしまい、もう一人の犯人をモーテルの壁と車の間にはさみ殺してしまう。
激突した衝撃で上から襲ってきていた犯人も死亡し、そこにメイソンが現れる。
モーテルの受付でメイソンとエイミーの格闘になるが、最後はエイミーがメイソンを撃ち殺す。
エイミーはデビットの元へ駆けつけるが、彼は生きており、メイソンが奪っていた電話線を回収して、受付の電話から警察を呼んで物語が終わる。
感想
単純に殺人鬼の支配するモーテルから夫婦が何とか逃げ出すという側面もあるのですが、最初はぎこちなく離婚を考えていた夫婦が、危機に陥ってそれに対処しようとする時に協力し合い、その際に互いに愛していることを確認するようになるといった夫婦愛の変化を見ているという側面もあります。
途中の夫婦のやりとりでも、妻は反対しているのに、夫はそれを聞かずに自分の意思を通すといったことがあり、そういう所が離婚の原因になったりするのかなとも思いました(^_^;)
1時間半というやや短い映画ですが、見応えは十分でお勧めです。
殺人の描写や、出血するシーンなどは比較的少なく、そういったものが苦手の方でも十分楽しめると思います!