骨格筋は脳からの命令によって収縮する随意筋であり、収縮することで骨格が動き、身体が動きます。
この意識と筋肉のつながりをマインド・マッスル・コネクションと呼びます。
理論
このマインド・マッスル・コネクション、意識するには簡単なようで実は難しい側面もあります。
例えば、人は普段歩いたり走ったりしているので、意識と足の筋肉のつながりがしっかりしており、足に力を入れて下さいと言われても、大半の人は容易に力を入れることが可能でしょう。
しかしながら、ボディビルダーが胸をぴくぴくさせるのは大胸筋を意識的に収縮させているからですが、普段からトレーニングをされていない方は、意識と胸の筋肉のつながりが発達しておらず、いきなり大胸筋に力を入れて下さいといわれてもなかなか難しいと思います。
身体のどの部位にどんな筋肉があるかを学んでイメージし、どのトレーニングがどこの筋肉を鍛えるものかを意識しながら動かすことで、トレーニングの効果が高まります。
また、そのような理解のもとでトレーニングを行うことは、正しいトレーニングフォームを身につけることにも役立ちます。
実践
私が個人的にマインドマッスルコネクションを意識する方法は主に三つです。
一つ目は比較的軽い重量であるいは重量なしで、筋力トレーニングを正しいフォームを意識して高回数実施する方法です。
この方法ではトレーニングをするに従い、筋肉に乳酸が溜まり、筋肉が焼けるような疲労感に襲われます。
その疲労感の出現する部位が使用されている筋肉なので、意識した筋肉が使用されているかどうかを確認できます。
二つ目の方法は、全身鏡を前にしてトレーニングを実施し、筋繊維の収縮を観察するというものです。
裸で鏡の前に立ち、トレーニングを実施すると、筋収縮が観察できるので、意図的にトレーニングできているかどうか確認できます。
三つ目は、トレーニング後の筋肉痛です。筋肉痛は必ず起こるものではありませんが、今まであまり意識していなかった筋肉を意図的に動かしたときは、翌日もしくは翌々日ぐらいに意識して動かした筋肉に筋肉痛が生じることが多いように感じます。
最後に
参考文献を以下にご紹介します。
この本は、様々なトレーニングについて、写真付きで紹介されており、非常に分かりやすいと感じました。
初心者の方はそこまで細かくトレーニングする必要がないかもしれませんが、プッシュアップやスクワットなどの基本的な種目も載っていますし、これから本格的にボディービルやフィジークを始めようとする方にとっても、フォームが非常に細かく分かれて解説してあるため、非常に有用であると思います。
トレーニングをして、自分の身体が変わっていくのは、自分にとってのかけがえのない財産だと思いますし、健康寿命を延ばす意味でも役立つと思いますので、トレーニングにご興味のある方は、是非参考にしていただければと思います。