映画

あなたは本当に人生楽しんでいますか? レナードの朝 Awakenings

Andreas GlöcknerによるPixabayからの画像

皆様、こんにちは!

このカテゴリーでは、私が良いなと個人的に思った映画をご紹介していければと思っています。

本格的な映画通ではないので、”監督は~で有名な~です”とか”~年アカデミー賞受賞作品です”的な映画の詳細なご紹介などは難しいかもしれません。

第一回目は『レナードの朝』です。

1991年4月日本公開ですが、私は映画館ではなくテレビで放送されたものを観ました。

内容に関しては私見も入っており、ネタバレも含まれる可能性がありますので、内容を知りたくないという方は、感想だけ読んでいただいてもよいと思います。

また、細かな内容についての誤りもあるかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

  • この映画に興味がありそうだなと思う人
    • ヒューマンドラマが好きな人
    • 穏やかなドラマが好きな人

序盤

AmyによるPixabayからの画像

それまでは研究職で勤めていたロビン・ウィリアムズ演じるマルコム・セイヤー医師が、慢性神経病患者専門の病院へ就職することになります。

これまでの職場とは違う環境にセイヤー医師は苦戦しながらも、一生懸命に業務に取り組んでいきます。そんな彼を看護師のエレノアはさりげなくサポートしてくれます。

エレノアに興味を引かれながらも、人付き合いの苦手なセイヤー医師は、彼女に対して踏み込んだ態度を取ることができません。

この病院では、時が止まったように意識状態のない患者が複数おり、ロバート・デ・ニーロ演じるレナードもその患者のうちの一人でした。

彼らは子供時代に”嗜眠性脳炎”に罹っており、そのことが原因と考えられ、30年ほど『眠ったような状態』のままでした。

セイヤー医師はそれらの患者に意思が残っている、あるいは他の物質の意思を借りて行動できることに気付きます。

それらの患者の痙攣が強くなってしまったことで、意識はあるのに硬直している様に見えるのではないかとの見解をもったセイヤー医師は、この疾患がパーキンソン病に類似していると考え、パーキンソン病の治療薬であるL-ドーパがこの疾患の治療に役立つのではないかと閃きます。

しかしながら、この治療薬がレナードたちの治療方法として認可されているわけではないので、この病院の医師たちはその使用に反対します。あきらめきれないセイヤー医師はレナードの母親を、レナードが治験に参加するように説得します。

レナードの母親を説得することができ、しぶしぶ精神病病院の医師もレナードにだけ投薬をするということを、許可します。

中盤

レナードに対するL-ドーパの使用は最初は全く効果が認められませんでしたが、用量を上げていき、ある日突然、レナードに『目覚め』が訪れます。

それは劇的な変化であり、レナードを皮切りに症状の類似した患者へL-ドーパを投与すると、同様に『目覚め』が訪れます。

目覚めた患者たちは、いままで失った人生を取り戻すように家族と再会したり、ダンスを楽しんだり、生きていることを精一杯楽しみます。

レナードはこの病院の患者を訪ねてきた患者の娘であるポーラに恋をし、彼女と様々な話をしていくようになります。

しかし、一見楽しいその生活も、この病院のコントロールの下で得られる生活であり、レナードは真の意味での自由が手に入らない状況に苦しみます。

終盤

そんな状況の中、L-ドーパの投薬を受け続けていたレナードをはじめとする患者たちでしたが、まず最初にレナードに硬直病の症状が再燃し始めます。

そんな中、レナードはセイヤー医師に「俺は30年間病気と闘ってきた。あんたは孤独で何もない生活だ。眠っているのはあんたの方だ。」といいます。セイヤー医師が人付き合いが苦手で、気になっている看護師のエレノアに対しても踏み込んだ態度をとれずにいたことを指摘されたのです

その後レナードはセイヤー医師と和解し、投薬を受けていた他の患者たちのためにも、自分が実験台となり、症状の再燃についての映像を記録するようにセイヤー医師に依頼します。

結果としてレナードたちの病気の進行は抑えることができず、患者たちはまた硬直状態に戻ってしまいます。

一時の患者たちの『目覚め』は意味のあったことだったのか、誰にも正解は分からないけれども、彼らは目覚めの一時期を精一杯生きたのです。

セイヤー医師はレナードの言葉に考えを変えさせられ、勇気をだしてエレノアをコーヒーに誘います

感想

演技力が素晴らしい、ロビン・ウィリアムズとロバート・デ・ニーロの二人の俳優が出演している時点で、観なければと思った映画でした。

彼らの名演技で、すっかり物語に引き込まれてしまいました。

登場人物の様々な人間模様に、人と人とのつながりを考えさせられ、かつ暖かい気持ちになりました。

印象的なシーンはいくつかありますが、病気が再発して痙攣が治まらなくなっているレナードの手を引いて、ポーラがダンスを踊ると、痙攣が治まっていくシーンがあって、心の交流で症状が緩和される部分が何かジーンときました。

邦題は『レナードの朝』でレナードに焦点を当てていますが、原題は『Awakenings』で目覚めという点に焦点を当てているのが面白いと思いました。

医療ノンフィクションを元にしていることもびっくりする点ですね。

この映画を見終わった後、

レナードは短時間でもあんなに命を燃やしたのに、自分は本当にやりたいことなどを曖昧にして、日々を過ごしているのではないだろうか?

と当初は思っていましたが、年齢を重ねた今では、『自分がいつレナードのような立場になるのか分からない。いつまでも自分の思うとおりに身体や心が動いてくれるとも限らない。だからその時その時を精一杯生きることが大切なのだ。』と思うようになりました。

最近、私がブログ運営を始めたり、SNSで積極的に情報発信を始めたことにも影響しているかもしれません。

皆さんは今を一生懸命に生きていますか?

ABOUT ME
ichiroiitsuka
2006年大阪府立大学卒業 2006年4月~2020年3月実家から通える動物病院に就職 2020年4月~ 広島県三次市の動物病院に就職 現在は広島県三次市の動物病院と広島県庄原市の動物病院を行き来しながら勤務中で、趣味は筋トレと映画鑑賞 このブログでは自分の勉強したこと、筋トレ、映画などについて書こうと思っています。