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「うちの子、牧草あんまり食べないんです…」
そんな声を診察室でよく聞きます。でも安心してください、あなたのウサギだけが特別ではありません。
実は、ウサギさんにとって牧草は体の健康を守る“必須アイテム”。歯もお腹も、繊維をしっかり食べることを前提にできているんです。
ペットショップやホームセンターで手に入る牧草もありますが、種類が少なかったり、どれを選べばいいかわからなかったり…迷うことも多いですよね。
そこでこの記事では、ウサギさんの健康を守る牧草の種類や特徴、そしておすすめの与え方を、獣医師目線でやさしく解説していきます。

牧草の種類

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牧草とは、動物の飼料として栽培される草類のことを指します。
ウサギさん用としては、チモシー、アルファルファ、オーツヘイ、イタリアンライグラス、バミューダグラスなどがよく知られています。

それぞれに特徴があり、食いつきや体への影響も少しずつ異なります。
「どれを選べばいいのか迷う」という飼い主さんも多いのではないでしょうか。

ここからは、それぞれの牧草について、実際の使い方も含めて簡単にご紹介していきます。

まずは、基本となるチモシーから見ていきましょう。

チモシーは、ウサギさんの主食として最もよく使われている牧草です。
繊維質が豊富で、歯や消化管の健康を保つうえで欠かせない存在です。

ただ、「チモシーをあまり食べてくれない」と悩む飼い主さんも少なくありません。
実はチモシーにもいくつか種類があり、それぞれで食いつきや硬さが異なります。

ここでは、チモシーの特徴と選び方のポイントについて、わかりやすく解説していきます。

概要 ウサギさん用牧草の代表格。繊維質が豊富で、歯や消化管の健康維持に最適。嗜好性は穏やかで、長く噛むことで満腹感も得られる。
主な種類 1番刈り:柔らかく葉が多め、食いつきが良い
2番刈り:茎が多く、繊維質がしっかり。噛む力が強くなる
3番刈り:茎が多く硬め、繊維量が高いが嗜好性はやや低い
向いている個体子ウサギ:1番刈りで柔らかめに
成ウサギ:2番刈りで歯の摩耗促進
高齢・歯が弱い子:1番刈りで消化しやすく
よくある悩み 食べない場合がある(特に硬めの2番・3番)
他の牧草に比べて嗜好性が低い子がいる
獣医師目線の工夫 1番刈りと2番刈りを混ぜて与えると食いつきが安定
少量ずつ新鮮なものを用意するとよく食べる
ペレットやキューブと混ぜすぎず、あくまで補助に
ポイント – 基本は「歯と消化管の健康維持のための主食」
食べない場合は種類や刈り方を工夫
高カロリー補助食に頼りすぎない

次はアルファルファです。

アルファルファは、栄養価が高く嗜好性にも優れた牧草です。
特に成長期のウサギや、体重を維持したい場合に役立つことがあります。

一方で、カロリーやカルシウムが多いため、「成ウサギに与えても大丈夫なのか」と迷われることも少なくありません。

ここでは、アルファルファの特徴と、適した与え方について解説していきます。

概要 豆科の牧草で栄養価が高く、嗜好性も良い。タンパク質やカルシウムが豊富で、子ウサギや体重を増やしたい個体に向く。一方で、成ウサギさんに与えすぎると肥満や尿路結石のリスクがあるため注意が必要。
主な種類 乾燥アルファルファ:市販されている一般的な形。柔らかく嗜好性高め。
ペレット化アルファルファ:カロリーコントロールや保存性に優れるが、繊維量はやや減少。
向いている個体子ウサギ:成長期の栄養補給に最適
妊娠・授乳中の母ウサギ:栄養価が高くおすすめ
成ウサギの補助食:体重を増やしたい場合に少量
よくある悩み成ウサギに与えすぎて太ってしまうことがある
高カルシウムのため、尿路結石のリスクに注意が必要
獣医師目線の工夫 成ウサギには1日の量を少なめに制限して与える
チモシーと混ぜて与えるとバランス良く摂取できる
嗜好性が高いので、食欲のない子への補助として活用
ポイント 高栄養・高嗜好性のため、成ウサギの主食には不向き
成長期や体重維持が必要な個体には効果的
与え方を工夫して安全に利用する

次はオーツヘイです。

オーツヘイは、穂がついているのが特徴的な牧草で、比較的嗜好性が高いとされています。
そのため、「牧草をあまり食べてくれない」といった場合に試されることもあります。

ただし、チモシーと比べると繊維の性質がやや異なるため、与え方には少し工夫が必要です。

ここでは、オーツヘイの特徴と活用方法について解説していきます。

概要 穂がある柔らかい牧草で、嗜好性が高い。歯の摩耗にはやや弱め。
主な種類 穂あり・穂なしなど市販品で変化あり
向いている個体嗜好性が高いため食欲の落ちた個体
よくある悩み噛む力を鍛えにくい/繊維量が少し不足
獣医師目線の工夫 他の牧草と混ぜて嗜好性を調整/新鮮な穂を少し混ぜる
ポイント 嗜好性高いが歯の健康には補助的

次はイタリアンライグラスです。

イタリアンライグラスは、柔らかく食べやすい牧草で、比較的食いつきが良いとされています。
チモシーが苦手なウサギさんでも、こちらはよく食べるというケースも見られます。

一方で、栄養バランスや繊維の面から、主食としての位置づけに迷うこともあるかもしれません。

ここでは、イタリアンライグラスの特徴と、適した使い方について解説していきます。

概要 柔らかくて食いつきが良い。茎も葉もバランスよく、成ウサギの主食に適する。
主な種類 新刈り・古刈りで硬さが異なる
向いている個体成ウサギの主食として、歯と消化管の健康維持
よくある悩み成長期や子ウサギ向きの情報が少ないことがある
獣医師目線の工夫 柔らかい葉を中心に与え、食べない場合は他牧草と混ぜる
ポイント 嗜柔らかくバランス良し/成ウサギ主食向き

次はバミューダグラスです。

バミューダグラスは、やや硬めで繊維質が豊富な牧草です。
噛む回数が増えるため、歯の健康を意識したい場合に選択肢となることがあります。

ただし、食いつきの面では個体差があり、「あまり食べてくれない」ということも少なくありません。

ここでは、バミューダグラスの特徴と、与え方のポイントについて解説していきます。

概要 繊維が硬めで茎が多い。歯の摩耗に最適だが、嗜好性は少し低め。
主な種類 茎が多いタイプが中心、硬めで歯の摩耗向き
向いている個体歯の健康重視の成ウサギ、体重増加の心配がない子
よくある悩み食いつきが低く、食べない場合がある
獣医師目線の工夫 柔他の牧草と混ぜて少しずつ慣らす/嗜好性アップ工夫
ポイント 歯の健康重視/食いつきに工夫が必要

まとめ

ウサギさんにとって牧草は、歯や消化管の健康を支える欠かせない食事です。

基本はチモシーを中心にしつつ、アルファルファやオーツヘイなどを状況に応じて取り入れることで、無理なくバランスを整えることができます。

もし今の牧草をあまり食べてくれない場合は、種類や刈り方を変えるだけでも反応が変わることがあります。

ペットショップやホームセンターでは種類が限られていることもあるため、現在では牧草専門のインターネットショップを利用するのも一つの方法です。

ぜひいくつかの牧草を試しながら、その子に合った食事スタイルを見つけてみてください。

ABOUT ME
ichiroiitsuka
2006年大阪府立大学卒業 2006年4月~2020年3月実家から通える動物病院に就職 2020年4月~ 広島県三次市の動物病院に就職 現在は広島県三次市の動物病院と広島県庄原市の動物病院を行き来しながら勤務中で、趣味は筋トレと映画鑑賞 このブログでは自分の勉強したこと、筋トレ、映画などについて書こうと思っています。