動物病院に電話するときの相談の仕方|獣医師が教える伝え方のポイント

皆さんこんにちは。
飼っているペットの体調が悪くなったけれど、すぐには動物病院に連れて行けない。そんなとき、どうしますか?多くの方は、まず動物病院に電話で相談しようと考えるのではないでしょうか。
ただ、かわいい我が子の体調が悪いと、気が動転してしまい、何を聞けばよいのか、何を伝えればよいのか分からなくなってしまうこともありますよね。
この記事では、動物病院に電話で問い合わせをする際の相談の仕方や、伝えておくとよいポイントについて解説していきます。
動物病院に電話するときに伝えてほしいこと

動物病院に電話で相談するときは、まず5W1Hを意識して伝えると、状況がとても分かりやすくなります。
つまり、**いつ(When)・どこで(Where)・誰が(Who)・何を(What)・なぜ(Why)・どのように(How)**です。
すべてを完璧に伝える必要はありませんが、分かる範囲で整理して伝えていただけると、動物病院側も状況を把握しやすくなります。
いつ(When)
症状がいつから始まったのかを伝えてください。
例えば、
- 今朝から何度か吐いている
- 昨日からご飯を食べない
- 1週間前に抱っこしていて落としてしまった
- 2〜3日前から脱走していて、今日帰ってきた
といった情報はとても重要です。
どこで(Where)
症状が起きた場所も参考になります。
例えば、
- 自宅で起きた
- 散歩中に様子がおかしくなった
- 旅行先で具合が悪くなった
- 帰省中に症状が出た
などです。
誰が(Who)
患者さんの基本情報も教えていただけると助かります。
例えば、
- 何歳か
- 犬・猫・うさぎ・ハムスターなど、どの動物か
- 避妊や去勢はしているか
- 今までに大きな病気をしたことがあるか
- 他の動物病院で治療中ではないか
といった情報です。
なぜ(Why)
症状のきっかけになりそうな出来事があれば、それも大切な情報になります。
例えば、
- 抱っこしていたときに大きな音がして落としてしまった
- テーブルから目を離した隙に食べ物を食べてしまった
- 外に出る猫で、よくケンカをする
- 猟をしていて、誤って打ってしまった
などです。
どのように(How)
現在どのような症状が出ているのかもできるだけ具体的に伝えてください。
例えば、
- どこをどのように痛がっているか
- 何回くらい吐いたり下痢したりしているか
- 腫れている場所がある
- 変な臭いがする
- 体を痒がっている
- 意識がある、ない
といった情報があると、状況を判断する手がかりになります。
よくある問い合わせ内容

次に、飼い主さんからの問い合わせで多い内容についてご紹介します。
非常に多いのが、
「これって大丈夫ですか?」
というご相談です。
飼い主さんの本音としては、「大丈夫って言ってほしい」というお気持ちなのだと思います。
ただ、多くの場合、電話だけでは患者さんの状態を詳しく把握することができません。そのため、無責任に「大丈夫ですよ」とお伝えすることは難しいのが実際のところです。
なぜなら、軽い症状に見える場合でも、検査をしてみて初めて分かる病気が隠れていることがあるからです。
また、動物は本能的に弱っていることを隠そうとすることがあります。そのため、元気そうに見えても、見た目だけでは判断が難しい場合も少なくありません。
もちろん、すぐに来院できない事情があることも理解しています。ただ、詳しい状況の判断をご希望の場合は、基本的には一度ご来院いただくことをおすすめすることになります。
もう一つよく聞かれるのが、
「どれくらい費用がかかりますか?」
というご質問です。
費用については、症状や必要な検査、治療内容によって大きく変わります。ただ、動物病院を初めて受診される場合には、数万円程度かかることも珍しくありません。そのため、ある程度余裕を持って考えておいていただけると安心だと思います。
最後に

最後に、適切に情報を把握し、患者さんを動物病院へ受け入れるためには、飼い主さんからの詳しい情報提供が欠かせません。
愛する我が子の体調が悪い場合は、お気持ちも辛く、落ち着いて対応するのは大変だと思います。
本記事を通して、より多くの飼い主さんに電話での問い合わせのポイントを知っていただき、動物病院の利用がスムーズになるお手伝いができれば幸いです。
