動物病院でトラブルを避ける方法|飼い主さんが動物病院で失敗しないチェックリスト
先生、うちの子は良くなっているのでしょうか?
この子に死なれたら、私耐えられないかも知れません。
うーん、そうですね。
血液検査の値はそこまで悪くないので、すぐ亡くなるということはないと思いますよ。
とは言われたものの、本当に大丈夫かしら。
なんだか日に日に弱っていっているわ。
後日。
先生、突然うちの子が動かなくなったんです!
大丈夫なんでしょうか??
うーん、呼吸もしていませんし、心臓も動いていませんね。
残念ながら亡くなっています。
え??
この間はすぐに死ぬなんて言ってなかったじゃないですか!
この子を失って、私は一体どうしたら良いんですか!
納得いきません!納得いくように説明してください!
そうは言っても、もう亡くなっていますからね、、、。
残念です。
!!!
うっ、、、。
もう良いです!
上記の様な、動物病院と飼い主のトラブルはとても多いです。
飼い主さんは飼っている子を良くしたくて動物病院に通われているはずです。
そして獣医さんも来院される子が飼い主さんと幸せに暮らしていけるように手助けをしようと思っているはずです。
それがこんなすれ違いを起こしてしまう。
今回の記事では、このような飼い主さんと動物病院の間のトラブルを避けるために、受診時に必要なチェックリストについて、解説していこうと思います。
どんなトラブルが多いか?

動物病院で遭遇するトラブルのうち、頻度の高いものについて挙げてみましょう。
- 診療費に関するトラブル(診療費が想定よりも高い)
- 予後に関するトラブル(亡くなると思っていなかったのに亡くなった)
- 説明がなく実施された処置に関するトラブル(明細書を見てから処置をされたことに気付く)
- 検査結果の説明不足に関するトラブル(異常があったにもかかわらず、説明を受けていない)
以上が日常の診療で多く遭遇するトラブルです。
飼い主さんと動物病院の間のコミュニケーションが不足していることが根底にあると考えられます。
飼い主さんも獣医さんも、様々な方がおられます。とくに人とのコミュニケーションが苦手な方も多いように思います。
どのように準備すべきか?

では、このようなトラブルを避けるために飼い主さんに何ができるでしょうか?
既にご説明のとおり、トラブルの元はコミュニケーション不足であることがほとんどです。
従って、実践するのが難しい事もあると思いますが、以下が私からのご提案です。
- 診療費についてこまめに相談する
- 動物病院に通い慣れた方なら、どの程度の検査をして、どの程度の治療を受ければどれぐらいの費用がかかるといった感覚が備わっている場合もあると思います。しかしながら、動物病院に行ったことのない方はとくに、そういった感覚はないと思いますので、診療費について疑問がある場合は積極的に聞き、今日はこのぐらいで収まってほしいといった要望がある場合はためらわずに伝えましょう。
- 通常診療で数万円かかったり、ちょっとした手術でも入院費を含めて10~20万円かかることも珍しくありません。これは公的な保険制度がないことも関係している可能性があります。
- 亡くなる可能性について聞いておく
- 明らかに状態が良くない場合や、検査で大きな異常が見つかったとき、亡くなる可能性が十分に考えられます。
- 治療で治せる場合もありますが、治せない場合もあります。非常にデリケートな問題ですが、どのぐらいの割合で亡くなる可能性があるのか、数字で分からなくても感覚でもいいので教えてくださいとはっきり伝えましょう。
- 請求書で処置されたことを知った場合
- これは説明不足で良くないことですが、もし知らないうちに注射などをされていた場合、支払いの後でもかまいませんから、獣医さんにしっかり聞きましょう。
- 検査結果の異常値について説明がなかった場合
- 獣医さんは全ての異常値について、どういったことが考えられるかを説明すべきですが、人間ですから枝葉の部分が抜け落ちることがあります。そんなときは飼い主さんの方から『この異常値については問題ないですか?』など是非質問してみてください。
- 画像検査について異常はなかったですと、口頭のみで説明され画像を見たかったという場合は遠慮せずに言いましょう。『画像を見せてもらって良いですか?』と。気分を害する獣医さんはいないはずです。
投資の世界でもアクティビスト、物言う株主という人たちがいます。株主たちの利益を最大化するために声を上げる人たちです。
人と話をするのが苦手な方、おられると思います。飼い主さんにも獣医さんにも。我が子を守るためにも、ご自身が納得するためにも、不満がある場合は勇気を出して獣医さんに声をかけてください。
最後に

動物病院、動物の診療をするのが仕事と言っても、最終的には飼い主さんと獣医さんのコミュニケーションが鍵になります。
どうしてもウマが合わない、そりが合わない場合もあると思います。そんなときは転院してください。
紹介状は書けないと言われても、飼い主さんは動物病院を選択できます。転院したいので、紹介状ではなくてもいいので、今までの経過だけでも書いてくださいと言えば書いてもらえるはずです。
飼い主さんとペットの幸せな生活を実現するためにも、獣医さんとしっかりコミュニケーションをとってみましょう。



