皆さんこんにちは!
映画作品をご紹介する第三弾。今回は異星までの移住計画の途中で、機械の故障によって自分だけ人工冬眠から目覚めてしまったら‥という映画『パッセンジャー』のご紹介です。
同じようなタイトルで『パッセンジャーズ』という映画もありますが、全く別物なのでご注意下さい。
あらすじにはネタバレが含まれますので、知りたくないという方は序盤だけご覧になるか、感想のみご覧になるか判断していただければと思います。
ソニーピクチャーズのYoutubeチャンネルでの予告はこちら
- この映画が向いていると思う人
- 舞台が宇宙の映画が好きな人
- 恋愛物の映画が好きな人
- 美しい映像を楽しみたい人
序盤
地球から資源豊かな異星への移住のための5000人を乗せた宇宙船アヴァロンでしたが、航行中に隕石群と遭遇し、その中で特に巨大な隕石を防ぎきれずにダメージを受けてしまいます。
その後、人工冬眠装置の故障により、ジム(クリス・プラット)だけが予定よりも約90年早く目覚めてしまいます。
AIなどから人工冬眠から覚めた後の説明を受けますが、なぜ自分だけ早く目覚めてしまったのかは分かりません。
原因を調べるために乗組員を探しますが、乗組員が人工冬眠している区間には入ることができません。
アンドロイドバーテンダーであるアーサー(マイケル・シーン)にも相談しますが、アーサーもなぜジムだけ早く目覚めたのかは分かりません。『今のような状況を楽しんでみては?』と言われ、ジムは一人で宇宙船内のアミューズメント施設を楽しんでみることにします。
自分に割り当てられた狭い部屋から、扉をこじ開けて高グレードの部屋へ移ったり、バスケットボールやダンスを楽しんだり、映画を観たりして過ごします。
中盤
それから一年。ジムは広い宇宙で一人だけの生活に限界を感じていました。
宇宙空間に宇宙服なしで飛び出して自殺することも考えますが、勇気が出ません。
そんな中、人工冬眠で眠っている美しい女性、オーロラ(ジェニファー・ローレンス)を見つけ、彼女が小説家であることを知り、彼女の作品を読むうちに、彼女を好きになり、彼女を目覚めさせたくなります。
今彼女を目覚めさせると、新しい惑星へたどり着くまでに寿命が尽きてしまうため、彼女の人生を奪ってしまうことになり、それは良くないことだと何度も思いとどまります。
アンドロイドバーテンダーにも何度も相談したり、他で気を紛らわせようともしますが、我慢しきれずに、ついにオーロラの人口冬眠装置を操作して強制的に彼女を目覚めさせてしまいます。
目覚めたオーロラも、なぜ自分が予定より早く人工冬眠から目覚めてしまったのか分かりません。ジムは自分が彼女を目覚めさせたことを彼女に言えません。
オーロラはジムに『いつ目覚めたの?一人でどのぐらいの期間居たの?』と質問し、ジムが『一年間だよ。』と答えると、『つらかったわね。』と共感してくれます。
オーロラもなぜ自分が予定より早く目覚めてしまったのか、知るすべがなく、再度人工冬眠にはいることが困難であると理解し、二人で宇宙船内を楽しんでみることにします。
ある日、ジムはオーロラをデートに誘い出し、二人は宇宙遊覧を楽しんだ後についに結ばれます。
しばらくは二人だけの幸せな生活が続き、ジムはついにオーロラにプロポーズをしようと決意します。
バーで飲む二人。ジムがプロポーズの準備をするためにトイレに行っている間に、アーサーが『1年前を思い出します。彼はあなたを待ち望んでいた。』と、オーロラにジムが故意にオーロラを目覚めさせたことを打ち明けてしまいます。
たった一人の愛していた人に自分の人生を奪われたことを知り、オーロラは激昂します。
ジムが何度も事情を説明しようとしますが、オーロラは耳を貸しません。
オーロラも事情を理解しながらも、何があろうとジムが自分を目覚めさせたことは殺人にも該当する行為だと考え、ジムを許すことができません。
終盤
そんな中、乗組員であるガス(ローレンス・フィッシュバーン)が、人工冬眠ポッドの故障により人工冬眠から目覚めます。
ガスが『人工冬眠ポッドが同時に3つも故障するなんてあり得ない、何か重要な問題が起きているに違いない。』と原因究明のために動き出します。
人工冬眠ポッドを調べたガスは、オーロラのポッドが人工的に操作されたことを突き止め、ジムを問い詰めます。ジムは自分がオーロラを目覚めさせたことを告白します。
ガスの人工冬眠ポッドは深刻に故障しており、ガスを正常に目覚めさせたわけではなかったために、ガスの身体に致命的な状態異常が生じてしまいます。
自分の死期を悟ったガスは、ジムとオーロラにどんな事情があろうとも、二人で協力してこの宇宙船の異常の原因を突き止めて、修理することを託します。
二人は協力して問題解決することにし、ガスが亡くなった後彼のIDを使用して、宇宙船の原動力であるパワープラントが隕石の衝突によって故障したことで宇宙船の異常が生じたことを突き止めます。
パワープラントの熱が蓄積し、爆発しそうになっていたため、熱を船外に逃がさねばならいのですが、熱を逃がすための扉が開かず、ジムが宇宙船の外からの操作することになります。
船外での危険な任務を前に、オーロラはジムのことを愛していると再認識します。
扉を開くことはできましたが、熱が船外に逃げた時にその勢いでジムは宇宙に放り出されます。
オーロラがなんとかジムを宇宙船に引き戻し、ガスのIDを用いて医療ポッドで蘇生させて、何とか危機的状況から救い出します。
医療ポッドを用いれば、再度人工冬眠に入ることができることが分かり、ジムはオーロラに再度人工冬眠に入ることを促しますが、オーロラはジムとともに生きることを選択します。
時は過ぎて、乗組員が異星の到着前に目覚めたとき、船内は植物であふれ、オーロラが書いた本によって乗組員はオーロラとジムの物語を知ることになります。
感想
宇宙の映像美、宇宙船のデザインの美しさだけでも観る価値はあると思います。
ジムとオーロラの関係性については、賛否両論あるところで。
結婚のために花嫁を誘拐してくる風習に近いような感じがしますが、最終的には二人の意思で結ばれた訳でそこまでの問題は無いのかなと個人的には思います。
ガスの扱いが可哀想な気もしますが、ストーリー上仕方の無いのかなと思います。
ガスが目覚めなければ、ストーリーも進まない訳で、超重要人物ではあります。
パワープラントのその後など(熱の放出は一度だけで大丈夫だったんだろうかなど)、気になるところはありましたが、映像美、恋愛物が好きな方は楽しめるのではないかと思います。
皆さんは宇宙船にたった一人目覚めたら、どのような行動をとりますか?